お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

初めての息子と二人だけの旅行①

息子が生まれてからの物語116話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2015年6月、

初めて息子と二人だけで旅行に行った。

 

それまでは家族旅行はいつも妻も一緒。

息子は気管切開をしているので

痰の吸引やお風呂上がりの

ガーゼ交換などの医療ケアは、

ほとんど妻にまかせっきり。

 

私が一人で息子を連れて宿泊旅行に

行くとは思ってもみなかった。

 

でも、

会社を辞め、独立し7年が経ち、

家では、時には私が一人で

息子のケアをすることもある。

 

息子も3月に特別支援学校を卒業し、

障がい者支援施設に通い始めていたので、

休みも自由になる。

 

よし!

息子と二人だけで旅行に行こう!

と思い立つ。

 

6月上旬の平日の2日間、

行先は熊本県の阿蘇へ。

自宅から車で2時間半ぐらいのところだ。

 

息子の荷物や医療ケアの準備は

抜け漏れなく妻にしてもらった。

 

息子と二人で初の宿泊旅行は

ワクワクと少しドキドキ。

 

後部座席の息子を気にかけながら

車を運転する。

 

息子は車の窓から外の景色を

興味深そうに見ている。

ふだん見慣れない景色を見るのは、

息子にとっていい体験のようだ。

 

途中で休憩をしながら、痰の吸引もする。

 

初めての息子と二人だけの宿泊旅行だが、

息子はいつもと変わった様子はない。

 

というか、

思ったとしても何も言えないし、

基本的に息子は起きている出来事は

そのまま受け容れる。

 

阿蘇の観光名所の一つ、大観峰に着いた。

車を停めて、展望所まですこし歩く。

 

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「しょうちゃん、

着いたね~。

景色がすごいね~」

 

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いつものことだが、

こういう場所で息子からの反応は特にない。

まあ、それが普通だ。

 

私が息子の写真を撮っていると、

見知らぬ観光客の方から声を掛けられる。

 

「写真、

お撮りしましょうか?」

 

ありがたい。

いつもは妻に写真を撮ってもらっているが、

今回はいない。

 

「ありがとうございます!」

とカメラを渡し、写真をお願いする。

 

ただ、息子は写真を撮るときに

なかなか普通の表情をしてくれない。

 

「息子の正面向いた写真は

撮れないので」

と伝えると、

「はい、大丈夫ですよ」

とニッコリ応えてくれた。

 

その方は、

障がい児や障がい者の方が身近にいるか、

そういう関連のお仕事をされているように

感じた。

 

初の息子との二人だけの宿泊旅行記念写真。

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続く……。

 

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