お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

危険にも思えた息子が首かっくんする理由は?

息子は時々、

首をかっくんさせます。

 

あごを前に出し、

首の後ろの筋肉の力を抜き、

頭が前方に

カクッ!

と落ちるような動きです。

 

一度に数回繰り返します。

 

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首かっくんする息子(実家)

 

息子は、赤ちゃんの時に気管切開の手術をし、

その後何度も気管の手術をしました。

 

7歳の時の気管の手術後の処置中の抵抗で、

環軸椎回旋位固定という首の捻挫になり、

首をけん引されたり、

しばらく首を右に傾げた状態も続きました。

 

なので、

息子が首をかっくんさせる動きには

ちょっと危険を感じたこともあります。

 

なんでこんな動きを

してるんだろう?

 

と考えたこともあるのですが、

息子がやることには何か意味がある

と思い見守っていました。

 

 

そして、

私が先月から呼吸道を学んでいて、

その謎が解き明かされます!

 

 

呼吸道で行うことは、

今ここにある身体感覚と呼吸に

注意を払い続けること。

 

そのために、

筋肉や関節をゆるめながら、

呼吸をしていきます。

 

その中のエクササイズの1つに、

こんな指導がありました。

 

あごを前に出し、

首の筋肉の力を脱力。

首がかっくんと頭が前に落ちるように。

 

あれっ!

 

これって、

息子がやってる動きと同じだ!

 

 

講師の解説。

 

私たちの心と体はつながっている。

身体の緊張をゆるめことによって、

私たちが自分と思っている思考から離れる。

 

そして、呼吸道の最終目的は、

心と体と呼吸を統一体にする。

心を静かにする。

思考への同一化をやめて今ここにあると、

自我がつくりだす夢から本当の自己が目覚める。

 

 

私から見ると

息子は悟っているように見えます。

 

息子の首かっくんの動きも、

体の緊張をゆるめて、

今ここの状態になるための

一つの動きだったんだ!

 

私が時間やお金を掛けて学んでいることを

またもや息子は誰にも教えてもらわず、

自分で自然とやっている。

 

息子がもし

自分がやっていることを説明できるとしたら、

どんなことになっているんだろう?

と思ってしまいます。

 

息子は何も言えないけど、

やっぱり私のお手本、師です。

 

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