お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

自己抜管と誤飲、安全に気道を確保するために

息子が生まれてからの物語47話目。

前回の続き。

 『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

気道のモールドを取り除き、

気管孔拡大の手術を終え退院して数日後。

 

首の下の方の気管孔に入れてある

Tチューブを息子が抜いてしまう。

 

Tチューブにして2回目の自己抜管。

 

口からの気道も確保されてはいるが、

生後2カ月から7年間

気管孔でしか呼吸していないため、

安心はできない。

 

気管孔も手術で大きくなっているので、

すぐに呼吸が危なくなることはないが、

安全な状態ではない。

 

以前使っていたカニューレをすぐに入れ、

気道の安全を確保し、九大病院へ。

 

病院で再度、Tチューブを入れる。

 

息子の場合は、

Tチューブを挿管するのは簡単ではない。

この時、息子は自分が何をされているか

理解できず、激しい抵抗をする。

そのため、全身麻酔をしての処置になり、

再度、5日間の入院となる。

 

 

年が明けて、2004年1月。

 

再度、Tチューブを自己抜管してしまう。

すぐにカニューレを挿管し、安全は確保。

その後、九大病院へ。

 

今回がTチューブになり3回目の自己抜管。

今後の対応も含めて、

先生と話し合うことに。

 

 

・2カ月前に口からの気道が繋がった反面、

誤飲することも何回かあった。

 

・飲み物が、食道へ行かず気管に入ってしまい、

都度、吸引するものの、誤飲するのは

体にも負担がかかる。

 

・息子はTチューブの自己抜管をしている

意味が理解できていないようで、

今後も自己抜管が予想される。

 

・声が出そうな気配はない。

 

 

最終的な結論として、

現状と息子の体への負担と考えると

口から肺への気道を確保するTチューブを

やめることになった。

 

息子にとって

一番安全に気道を確保する方法として

以前のカニューレを使うことにした。

 

カニューレの空気の通り道は、

気管孔から下に向いた方向にしかない。

口から確保した気道は

カニューレによって塞がってしまう。

 

 

続く...。

 

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