お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

もし、自分が息子と代わったら

息子が生まれてからの物語43話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子の気道確保の手術は無事終わった。

 

首は包帯でおおわれているが、

手術であごの下から首の付け根まで

十文字に切開されている。

 

気管の中にはモールドが入れられ、

気管切開したところには

Tチューブという管が入っている。

 

息子は麻酔で眠ったまま

手術室から病室に運ばれる。

 

手術後も麻酔でしばらく眠っていたが、

目が覚めてきた。

 

苦しそうな表情をしている。

 

「しょうちゃん、頑張ったね。

 きついよね。

 苦しかったろ。

 手術は成功したよ。

 口から

 呼吸できるようになるし、

 声も出せるようになるよ」

 

私も妻も息子の手を握りながら、

同じような言葉を掛けた。

 

今、息子にしてやれることは何もない。

ただ、そばにいてあげることだけだ。

 

しばらくして、お水を少し飲ませる。

水もあまり口に入らない。

 

腕からは点滴をしている。

 

首の傷と気管内部の傷が癒えるまで

これから1カ月近く入院生活が続く。

 

最初に首の包帯を交換した時、

傷口からは、やはり血が滲んでいた。

見るからに痛々しい。

 

息子の表情は苦痛に満ち、

目には涙がたまっている。

 

「しょうちゃん、ごめんね。

 もうしばらくの辛抱だから」

 

そういう言うしかなかった。

でも、ついに

口からの呼吸声を出せる希望

見えてきて、最後の辛抱だと思った。

 

この時、ふと

もし息子と代わってあげられたら、

と思った。

 

でも、果たして自分が

この状況を耐えることができるだろうか?

 

何年も声も出せずに、

自分の思いを人に伝えることもできない。

私が当たり前と思っている

日常生活そのものもできない。

 

考えただけでも耐えられそうにない。

 

それを耐え続けている息子は

なんて凄い子なんだ。

 

 

手術を終えて数日後、

首の包帯を交換する時のこと。

 

息子は言葉がわからず、

包帯交換でさえも

何か苦痛を伴う処置をされると思い

激しい抵抗をしていた。

 

その時、首を不自然にひねってしまう。

 

続く...。

 

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