お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

最後の卒業式、愛を放つ息子①

息子が生まれてからの物語111話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2015年3月。

12年間通った特別支援学校での

小学部、中学部につづき高等部での

最後の卒業式。

 

この日は心に残る1日になった。

 

私から見ると

息子はとってもかわいくて、

同時に私の人生を導いてくれた

師匠のような存在でもある。

 

息子といると

息子が何もしていなくても

自然と笑顔になり、

心が安らぎ、癒されていく。

 

息子は

気道が塞がり呼吸できなかったり、

度重なる苦しい気管の手術を受け、

声を発することもできず、

数々の試練を乗り越えてきた。

 

そして、

物欲も承認欲求もなく、

いわゆるエゴ(利己主義的なもの)はない。

 

人生を悟ったようにも見える。

 

息子の存在そのものが

愛を放っているようにすら思える。

 

でも、

私が「親だから」そう思っているのだろう。

他の人から見れば、

私が思うほど、

「息子は特別な存在ではない」

と思っていた。

 

 

まだ肌寒い季節で、

卒業式が行われる体育館の中は

ひんやりしている。

 

私と妻は保護者席に座って、

卒業生の入場を待つ。

 

先生に先導されて卒業生が入場。

 

息子はいつも通りにゆっくりと歩き、

息子らしく堂々と卒業証書を受け取る。

 

 

特別支援学校への通学も考えて、

息子が3歳の時に引っ越し、

無事に12年間の学校生活を過ごすことができた。

 

たくさんの先生やお友達、

運動会や学習発表会の思い出……。

 

自然と目に涙があふれてきた。

 

息子はどう思っているんだろう?

 

卒業式といっても、同じ学校で3度目。

 

小学部、中学部の卒業式の後は、

春休みになり学校がお休みの日が続くが、

しばらくして、また同じ学校に通った。

 

息子は今日が

この学校の最後に1日になるとは

思っていないだろう。

 

いや、

息子は自分に起きることを

そのまま受け止めるので

最後とか、また学校に来るとかは、

考えていないかもしれない。

 

 

式を終えると、教室に戻る。

 

先生からお話しがあり、

生徒一人一人に記念品の授与や

写真撮影をする。

 

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写真撮影もカメラを意識せず

マイペースな息子。

 

そして、

教室での時間を終え、お別れ。

みんなで校庭に出ていくが、

ここで息子の存在の大きさを知ることになる。

 

続く……。

 

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