お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

卒業証書を受け取る息子に胸がジーンと

息子が生まれてからの物語95話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2012年3月、

特別支援学校中学部卒業式。

 

息子にとっては小学部に続き、

同じ特別支援学校での2度目の卒業式。

 

いつもと違うちょっとカッコいい

ジャケットを着て学校に行く。

 

卒業証書を渡されるとき、

名前を呼ばれる息子。

  

普通だったら大きな声で

「ハイ!」と返事をするが、

息子は声を出せない。

 

でも、しっかりと手を挙げてお返事。

 

きっと何度も練習したのだろう。

先生にも感謝だ。

 

ステージに上がり、

卒業証書を受け取る息子。

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当たり前のことかもしれないが、

一人でステージ上がり、

立派に卒業証書を受け取る息子の姿を見ると

胸がジーンとしてくる。

 

息子はいつも普通のことを

感動に変えてくれる。

 

4月にはそのまま同じ特別支援学校の

高等部の入学式。

同級生は中学部のときとほとんど同じお友達。

 

みんなそれぞれ個性があり、

ありのままの自分で、

何かにとらわれることなく

自由な子どもたち。

お互いを認めあって、

それを支えてくれる先生方。

 

この雰囲気、大好きだ。

 

春休みの間には、

初めて私の研修講師の仕事に連れて行ったり、

4月には野菜作りを始めようと、

農家さんの体験農園に入園。

一から野菜作りを教えてもらう。

 

息子を農園に連れて行くと

一緒に草取りを手伝ってくれた。

 

だが、ふと息子の方を見ると、

数日前に植えたばかりの

ミニトマトの苗をスッと抜く。

 

「あっ!」っと思ったが

一瞬の出来事で止めることはできない。

苗も小さく、草と見分けがつかない。

 

「しょうちゃん、

これミニトマトの苗だから

もう一度植えるね」

と言うと息子はなんとなくわかったようで、

再度の植え付けをじっと見ている。

こういう息子もかわいい。

 

息子が高等部にいる3年間に、

私は本格的に心理学を学んでいく。

すると息子はかわいくて私をやさしい気持ちに

させるだけでなく、

私の生き方にも

ますます良い影響を与えてくれた。

 

息子が私のそばにいることで、

私の学びと息子への尊敬の念が

さらに深まっていく。

 

続く……。

 

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