お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

4年振りの入院。苦痛や困難に耐える姿を見ると…。

息子が生まれてからの物語110話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

特別支援学校高等部卒業間近の2015年2月。

息子が4年振りに入院した。

 

息子の気管孔の最後の手術が12歳で

大きな手術と入院はそれが最後。

 

その後、14歳とそれから4年経ち

今回18歳で入院することとなった。

 

入院理由は虫歯の治療。

入院といっても日帰りの入院だ。

 

通常は歯茎に局所麻酔をして治療するが、

息子の場合は、抵抗がかなり激しく

とてもできる状況にない。

少し大きな虫歯の治療は

全身麻酔をさぜるを得ない。

 

全身麻酔は身体に負担がかかるので、

安易にできず、虫歯の治療もまとめて行う。

 

息子は毎月歯の定期検診をしているので、

気づかないうちに

大きな虫歯になることはないが、

歯が痛くなることはないだろうか?

と思うことがある。

 

息子は気管の手術でも

どんなに痛い時でも

「痛いよ」と訴えることはできない。

 

それに比べたら歯の痛みは

大きなものではないだろう。

 

本当に耐えられない痛みなら、

表情で訴えることがあるかもしれないが、

息子は基本的に我慢強い。

 

弱音を吐くこともできないし、

必然的にそうなったんだろう。

 

私の気づかないところで、

何かしら痛みを抱えていないかと思うと、

息子は凄いなと尊敬してしまう。

 

歯の治療入院当日は朝8時に大学病院へ。

 

受付を済ませ、息子の体調を確認し、

全身麻酔に入る。

 

息子は気管切開しているので、

気管孔から吸入麻酔をする。

 

処置室で医師や看護師の方に囲まれて

息子にとっては何が始まるかわからない状態で、

麻酔台に乗せられることになり、

息子の物凄い抵抗が始まる。

 

これまで何度も気管の手術を行い、

苦痛を体験しているので、

何としても避けたいという

息子の強い意志が伝わってくる。

 

処置室を脱走しようとするが、

私が阻止して、

息子を抱きかかえて麻酔台に乗る。

 

息子も力が強く、

医師や看護師数名で息子の身体を押さえる。

 

そして、気管孔へ麻酔を吸入。

 

1、2分で息子が眠りにつき、

私や妻は処置室を出て、

治療が終わるお昼まで待つことになる。

 

治療が終わり、

診察室から移動ベッドに乗って息子が出てくる。

 

麻酔が覚めかけている状態で

ぐったりしている。

 

そこから数時間の入院のための病室へ移動。

 

朝から水分も何も口にしていない息子に、

容体を見ながら少しずつ水分を飲ませていく。

 

でも、全身麻酔の影響で、

すぐには体調は回復せずに何度かおう吐する。

 

通常だと歯科で1時間もかからずに

終わる虫歯の治療も、

息子には1日がかりの治療になる。

 

夕方には退院したが、

息子の苦痛や困難に耐える姿には

いつも頭が下がる。

 

続く……。

 

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