お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

筆を握らない書道教室の息子

息子が生まれてからの物語109話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2014年12月、

息子は特別支援学校高等部3年生。

 

翌年から通う障がい者支援施設の

もちつき大会に参加した翌日に

年内最後の書道教室があった。

 

いつもは最初から筆を振り回し、

存分に楽しむのだが、

この日はなぜか筆を握ろうとしない。

 

書道教室に通い始めて4年が過ぎ

はじめてのことだ。

 

何でだろう?

 

理由はわからないが、

今の自分の気持ちを感じているようだ。

 

今は書きたくない。

 

私に何かを訴えているかもしれない。

 

振り返ると、

朝、息子とは別のことで

ちょっとしたトラブルがあり、

息子もそのことを気にしているのかもしれない。

 

いつも楽しんでいる書道教室だからといって

必ずしも毎回楽しむわけではない。

 

自分の感情を純粋に感じて、

その感情にそって生きている息子は

私のお手本だ。

 

1時間近く見守っていると、

書道教室終了の10分前になると

息子が筆を握った。

 

「おおっ、しょうちゃん

書道するんだ!」

 

そして、

いつものように書き始める。

 

どうしたのかな?

 

少しだけ書いたのは、

私への気遣いのような気がした。

 

せっかくおとうさんが

連れてきてくれたんだし、

今日は書く気持ちには

なれなかったけど、

また、来月も連れてきてね。

 

そう思うと、

 

しょうちゃん、

ありがとう。

 

という気持ちになる。

 

障がい者向け書道教室 ダウン症

 

筆を持つ時間が短くて、いいこともあった。

 

いつもは墨で手が真っ黒。

 

書道教室が終わって手を洗っても

墨はきれいに落ちずに、

夜お風呂で洗ってやっと落ちるぐらい。

 

でもこの日はほとんど手が汚れずに済んだ。

 

おとうさん、

ちょっと楽できたよ。

 

しょうちゃん、

ありがとう。

 

続く……。

 

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