お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

歯の治療と息子の凄さ

息子が5年振りに入院しました。

といっても歯の治療の日帰り入院。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子は毎月歯科検診に行っていて、

歯の状態はいつも歯医者さんに

診てもらっています。

 

ですが、

息子の場合は、

歯を治療するのが難しいのです。

口の中に器械を入れると

抵抗が激しく治療そのものができません。

 

なので、息子の歯の治療は、

全身麻酔をしての日帰り入院になります。

 

ただ全身麻酔となると体にも負担が掛かるので、

2、3年に1回ぐらい、

まとめて虫歯の治療をします。

 

普通なら、

数回に分けてする治療もできません。

歯の被せ物の型取りをして、

模型を作って埋め込む治療は無理です。

 

結果的に、

虫歯の進行によっては

歯を抜いてしまうこともあります。

 

そしてコロナが流行り出すと

日帰りですが、

息子の入院病床を確保するのが難しく、

今回やっと5年振りに

虫歯の治療ができることになりました。

 

朝から絶飲絶食で大学病院へ行き、

9時から全身麻酔をし、治療の予定です。

 

治療台に横になるように息子に言うと

息子は当然ながら

痛いことをされるのがわかり、後ずさり。

 

ぼくはいやです。

 

と言っているようです。

 

私が治療台に座り

「しょうちゃん、

おいで、抱っこするよ」

というと、気は進まないものの

私の膝の上に座ってくれました。

 

お医者さんが

息子の気管切開している気管孔のところから

麻酔薬を吸入すると

すぐに眠りにつきます。

 

それから3時間麻酔薬で眠っている間、

数か所の虫歯の治療を行います。

 

お昼に治療が終わり、

息子と対面すると口から血が滲み痛々しい姿。

 

半分ウトウトしながら

麻酔から少しずつ覚めます。

 

「しょうちゃん、

頑張ったね」

 

と私や妻が声を掛けますが、

まだ意識は朦朧とした感じです。

 

そこから私も付き添い、入院病棟に移ります。

移動は車椅子です。

 

看護師さんから息子に

「痛い、って言えますか?」

と尋ねられたのですが、

 

「痛い、

って言うことができません」

と私が答えます。

 

息子は赤ちゃんの頃からですが、

痛くて苦しい体験を何度もしていて

いつもただじっと耐えてきました。

 

自分に起こる出来事で

自分ではどうしようもないことは

ただ受け容れていく息子です。

 

あらためて、

息子の凄さを感じます。

銀杏の落ち葉と息子

 

続く。


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