お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

すべての人に与えられている本当の使命とは

使命を感じて生きるって素晴らしいことです。

 

ヘルマン・ヘッセの『デーミアン』

使命について共感したところを紹介します。 

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ここでぼくはふいに鋭い炎のような認識に至った。だれにも「役割」があるんだ、と。それは選べるものじゃないし、書き換えたり、好き勝手にしたりしていいものでもない。新しい神々を望むのはまちがいだ。世界はなにかを与えようとするなんて、とんでもない独りよがりだ。

 

覚醒した人間にとっての義務は、自己を探究し、自分の形を決め、己の道がどこへ通じていようと敢然と突き進むこと、ただそれだけだったんだ。衝撃だった。

 

それが今回ぼくが体験したことの成果だったとは。これまで、未来をいろいろと思い描き、詩人とか、預言者とか、画家とか、あるいはなにかほかの自分のために用意されたと思われる天職を夢見てきた。そのすべてが無意味だったんだ。

 

ぼくの役目は試作や説教や画業にはなかった。ぼくをはじめだれひとり、そんなことのために存在しているわけじゃない。そんなのは二次的なことだ。

 

すべての人に与えられている本当の使命とは、自分自身に辿り着くこと、この一点に尽きる。詩人だろうが、いかれた人間だろうが、預言者だろうが、犯罪者だろうがかまわない。そんなことはその人にとって重要な問題ではない。それどころか、結局どうでもいいことだ。

 

大事なのは、自分の運命を見いだすことだ。自分で選んだものじゃない。そして、その運命を徹底して生き抜くことだ。それ以外のことはすべて中途半端なこと、逃避の試み、大衆の理想への退却、順応、己の内面への不安だと断じることができる。

 

(中略)

 

ぼくは造物主の手によって投げ飛ばされた存在だ。なにに向けて投げられたかはわからない。新しいなにかに向けてかもしれないし、無に向けてかもしれない。根源の深みからこの一投を作用させ、その意志を自分のなかに感得し、わがものとすること、それこそがぼくの天職だ。やるべきことはただそれだけ。

 

 

人それぞれ、持って生まれた役割があります。

私は息子が生まれてきてくれたお陰で、

使命を感じることができるようになりました。

 

人と同じである必要はありません。

 

自分の内面を深め、自分の使命を感じ、

自分にしかできない人生を生ききりたいものです。

 

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