お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子の治療方針が決まる

息子が生まれてからの物語12話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子の病状は改善していなかったが、

息子の治療方針が決まる。

 

気管軟化症そのものは、

すぐに改善するのは難しいとのこと。

 

そこで、 先生から

「気管切開」の提案があった。

 

それを聞いた瞬間、

  

えー! 大丈夫かよ!

 

気管を切開するなんて!

 

そんなこと信じられない!

 

 と思った。

 

でも、よくよく話を聞いてみると、

そういう患者さんは珍しくないようだ。

  

「気管切開」とは、

首の下の方の気管を切開し、

肺からの気道を確保して、

そこから直接呼吸ができるようにする

ためのものだ。

 

気管切開をしたら、どうなるのか

先生に聞いた。

 

「気管切開をして、

 声を出せるんですか?」

 

先生の答えはNOだった。

 

でも、気管の状態が回復すれば、

気道も確保でき、切開した所を閉じ、

普通に呼吸し、声を出せると

やさしく答えてくれた。

 

 

息子はベッドの上ですやすや寝ていた。

でも、口からは呼吸をするための管が

飛び出している。

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口から挿管された息子


先生は続けて気管切開をするメリットを

教えてくれた。

 

気管切開をすると管を外すことができ、

口からミルクを飲めること。

手も固定せずに自由に動かせること。

寝がえりを打てること。

普通に抱っこできること。

 

気管を切開することは怖かったが、

逆にいいことが山のようにある。

 

「先生、お願いします!」

 

私も妻もお互い顔を見合わせながら言った。

 

大きな希望が見えて

自然と笑顔になっていた。

 

更に、先生の提案が続いた。

 

福岡市のこども病院への転院の提案だった。

 

続く…。

 

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