お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

初めての気管孔拡大の手術へ

息子が生まれてからの物語34話目。

昨日の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

銀行の配慮もあり

自宅から通える宇美支店に転勤。

 

翌年、2002年の4月に

息子が気管の手術を行うことになった。

 

息子が生後5カ月で気管切開してから

初めての手術だ。

 

息子は5歳になり、体もそれなりに成長。

 

気管孔(気管切開した場所)の大きさが

体の成長に追いつかず、

気管孔を拡大するための手術だ。

 

気管孔が広がると、

気管に入れているカニューレという管の

サイズが大きくなる。

空気の通り道も広くなり、

痰(たん)も詰まりにくくなる。

 

仮にカニューレが抜けても、

気管孔が広いと、窒息する可能性も低くなる。

 

カニューレに何度か痰が詰まったり、

カニューレが外れて、

窒息状態になったことのある息子にとっては、

安全に呼吸ができるための手術だ。

 

手術自体は難しい手術ではないようで、

手術日の前日にこども病院に入院。

 

前回の肺炎での入院から3年振りの入院になる。

 

手術は4月3日水曜日、

銀行の有給休暇の利用法で、

土日にくっつけて2日間取れる

リフレッシュ休暇という制度があり、

それを利用して手術翌日の4月4日から

2日間休むことにした。

 

手術後は土日を含めて

4日間息子のそばにいることになる。

 

娘は小学生になっていて、

1年生から2年生になる間の春休み。

 

手術日の朝、娘をこども病院に連れていき、

息子に声を掛ける。

 

「しょうちゃん、頑張ってね」

 

息子は、なぜ入院していて

これから何が起こるか、わからない。

 

手術が決まってから

妻も私も何回か息子に声をかけていた。

 

「カニューレに痰が

 詰まりにくくなるために

 気管の穴を大きくする

 手術をするんだよ。

 呼吸がしやすくなるし、

 もし、

 カニューレが外れても

 ちょっとだったら

 大丈夫になるよ」

 

息子がこういう言葉を理解するのは難しい。

 

手術は午前中にある。

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大きなプールの私と息子

続く…。

 

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