お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子の気管切開手術と妻の想い

息子が生まれてからの物語18話。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

気管切開手術当日。

息子の手術が一日中気になっていた。

 

仕事を終えて、こども病院に電話し、

ナースルームから妻に取り次いでもらう。

妻が電話をしている間は、

看護師さんが息子を見てくれる。

 

「手術どうやった?」

 

妻から、無事に終わったと聞き、

私も一安心。

 

でも、

手術で首の気管切開したところから

血が滲んでいて痛々しいようだ。

 

息子は良く耐え抜いている。

 

妻はその状況を言葉を詰まらせながら言った。

安心感と疲労感、そして何より息子への思いが

溢れ出るように伝わってきた。

 

もうすぐ息子が生まれて5カ月。

 

生まれて2日後、

血液に異常があり緊急輸血のため

息子は一人転院。離れ離れに。

 

妻は、母乳を搾乳、冷凍パックにし、

毎週息子の入院している病院へ届ける。

 

1カ月後に

ダウン症の診断結果を伝えられ、

激しく動揺する妻。

 

生まれて42日で退院するが、

その1カ月後、突然の呼吸困難で窒息状態。

妻も私もパニックに。

 

肺炎と気管軟化症で、口から肺まで挿管して、

3カ月近く、口や体は固定される。

 

その間、妻はずっと付き添い入院。

夜も息子の呼吸の状態が気になり、

満足に寝ることができない。

 

息子は呼吸が苦しく、

挿管した管を抜いて

命が危険なことも何度かあった。

 

そばで見ていた妻も

生きた心地がしなかっただろう。

 

2歳の娘とも離れている。

 

気管切開の手術で

口からの挿管はなくなり、

体も自由に動かせるようになるが、

気管は塞がったままで、

声は出せない。

 

「あーこ(妻の名前・仮名)も

 よく頑張ってるよ。

 

 今度の土曜日、会いに行くの

 楽しみにしてるね。

 彰ちゃんのスッキリした顔も

 見られるもんね!」

 

無性に妻を勇気づけたくなった。

  

続く…。

 

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