お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

気管切開手術日前夜③

息子が生まれてからの物語17話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

明日の手術が無事に終われば、

口から肺までの管もなくなり、

鼻からの栄養チューブもいらなくなる。

両手も自由になる。

 

そんな思いを抱きながら

妻と息子のかわいい寝顔を見つめていた。

 

時計を見ると深夜1時30分。

 

「じゃ、そろそろ帰るね。

 明日、頑張ってね」

 

そう言って、病室を出ようとすると

妻も息子を気にしながら、短い距離だが

病室の出口まで見送ってくれた。

 

ちょっとしたことだが、

妻のそういう心遣いは

うれしかった。

 

こども病院でのお見舞いを終え、車で自宅へ。

自宅までは片道3時間、

この時間からだと帰り着くは朝の4時半。

 

睡魔と闘いながらの運転で、

途中で車を停めて仮眠をとった。

30分間の仮眠の予定が起きれずに

1時間以上寝てしまう。

 

結局、家に着いたのは午前6時。

お風呂に入り、わずかな仮眠をとり会社へ。

 

「要望はまとめて来たか?」

 

出勤して最初に上司から言われた言葉だ。

 

前日の飲み会の席で、上司から

息子の病気や入院に伴っての

仕事上の要望をまとめてくるように

言われていた。

だが、夜はこども病院への往復6時間の

お見舞いもあり、何もできずにいた。

 

「すみません。

 まとめきれなくて…」

 

「なんしよんか。

 しょうがないな、

 今から書け」

 

厳しさと優しさが織り交ざったような感じの

上司からの言葉だった。

 

勤務時間中ではあるが、

ありがたく要望を書かせてもらう。

 

書き出した要望は、

 

・金曜日はできるだけ早く帰り、

 実家に預けている娘や息子と過ごしたいこと。

 

・土日は会社で行事ごとがあっても

 参加せずに家族と過ごしたいこと。

 

・息子の手術が終わって、退院後も

 定期的にこども病院に通うことになるため、

 有給を利用したいこと。

 

上司は快く受け入れてくれた。

ありがたい。

これなら出社する前に

書いておくべきだったと少し反省した。

 

もうすぐ手術の時間だ。

 

先生からは気管切開の手術は

「難しくない」と言われていたが、

息子の手術の成功を祈った。

  

 続く…。

 

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