お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

気管切開の手術日が決まる

息子が生まれてからの物語14話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子が福岡市のこども病院へ転院した。

 

豊前市の自宅からは車で片道3時間。

ちょうどその中間地点に私の実家がある。

 

転院後は、金曜日の夜、仕事を終えると

すぐに実家に行き、娘と一晩過ごす。

 

「おとうさ~ん!」

 

「みーちゃ~ん!」

 

娘と会うのも1週間ぶり、

純粋に嬉しい。

 

娘も寂しいながら

頑張っている。

 

土曜日の午前中には

娘と一緒に福岡のこども病院へ。

 

妻と付き添い入院を交代し、

私は日曜日の午後まで息子と2人だけの

時間を過ごす。

 

その間、妻は娘と一緒に家に帰り、

一晩過ごしながら、

洗濯や次の1週間の入院準備をする。

けっこう忙しいと思う。

 

日曜日の夕方近くには

妻と付き添い入院を交代。

私は実家に娘を連れていき、

夕食とお風呂を済ませて

夜一人で家に帰る、という生活になった。

 

妻と一緒に過ごす時間は、週末の

付き添い入院を交代する時の30分程度。

 

短い時間だが、

お互いを思いやる大切な時間だ。

毎晩の妻からの電話も待ち遠しかった。

 

息子とは週に一回約30時間一緒に過ごす。

 

こども病院に転院してからの最初の週末は、

まだ、気道を確保するために口から挿管し、

鼻も栄養チューブを挿管したままだ。

 

2本の管に手が触れないように

手には重しを乗せ、

体も身動きできない。

 

息子のそばにいる私は、

「かわいそう」と「かわいい」

を一緒に感じている。

 

 

気管切開の手術日が決まった。

こども病院に転院して1週間後の11月27日。

 

息子が産まれてもうすぐ5カ月になる。

 

「手術には立ち会えないけど、

 前の晩は、病院に行くね」

 

妻に約束した。

  

この状況で私にできることはほとんどなく、

手術前夜に会いに行くことが、

せめてもの私にできることだった。

 

当日は水曜日で仕事も早帰りの日。

仕事を終え、車を運転しての

片道3時間、往復6時間は長いが、

息子や妻に会えると思うと楽しみだった。

 

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2歳の息子


続く…。

 

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