お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

口から挿管され体を固定された息子

息子が生まれてからの物語8話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子は肺炎で気管が弱くなり呼吸困難に。

 

気道を確保するために

口から気管の奥まで管を入れられた。

 

もし、何かのはずみで管が抜けると窒息する。

 

この管が息子の命綱。

 

管が外れないように

息子をいつもそばで見ている人が必要だ。

 

妻が付き添い入院し、

その役割を担うことになった。

 

口には管が取れないように

セメダインのような接着剤で固定。

 

口からミルクを飲めないため、

鼻には栄養チューブを入れている。

 

息子の手が管に触ると危険なので、

両腕に重しを乗せ固定し、

姿勢も仰向けのまま

動けないようにされている。

  

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挿管された息子

 

見るからに痛々しい姿だ。

 

一命はとりとめたものの

何でこんなことに?

 

可哀想で仕方なかった。

 

 

入院期間の目安は1カ月。

 

この1カ月を頑張れば、

元気になった息子と家族4人で

一緒に暮らせる。

 

その希望が

私たち家族みんなの支えだ。

 

 

2歳になる娘は実家に預けることにした。

 

最初の2週間は私の実家、

次の2週間は妻の実家に。

 

私の両親は2人とも会社勤めのため、

母に2週間休みを取ってもらった。

 

両親とも息子のことは心配していたが、

母の有給休暇の消化と、

かわいい孫娘とずっと一緒に過ごせるので、

以外と楽しんでいるようだ。

 

私は普段通り会社へ。

ただ、上司に息子の入院を報告し、

極力残業せずに仕事を終わらせてもらった。

 

仕事を終えると、ダッシュで家に帰り、

車に飛び乗りスーパーへ。

二人分のお弁当を買って病院に向かう。

 

息子のベッドのわきで、

妻から息子の容体を聞きながら、

二人でお弁当を食べた。

 

息子は寝ている時間が長く、

容体は落ちつていることが多かった。

 

時々、

固定された息子の体の小さな手のひらに、

私の指をそっとのせる。

 

息子はほとんど体を動かせないけど、

私の指をギュッと握ってくれることもあった。

 

小さく柔らかい手のぬくもりが

私の心を癒してくれた。

 

息子の病気で大変な状況だけど、

毎日の仕事終え、

息子や妻に会うのが

心から嬉しくて

愛おしいと思える。

 

 

家族と一緒に

いられることの幸せを

こんなにも

感じれるようになったのは

間違いなく息子のお陰だ。

 

続く…。

 

 

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