お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

窒息状態の息子の口から…

息子が生まれてからの物語7話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

息子が急にむせび出した。

 

はじめは、背中をさすったりして、

なんとかしようとしていたが、

だんだん呼吸が激しくなってきた。

 

ベビー服をはだけると

肋骨が異常なくらい

陥没するような呼吸だ。 

 

 

「息ができない!

 助けてー!」

 

 

息子の叫び声が

聞こえてくるようだった。

 

 

焦りと不安の

パニック状態の中、

命の危険を感じながら

車を飛ばす。

 

紹介状をもらった

近くの総合病院へ。

 

 

息子はそのまま処置室に。

 

妻と娘と私は待合室。

 

 

何とか一命はとりとめたようだが、

どういう状態かはわからない。

 

「しょうちゃん、

    大丈夫かな?」

 

少しでも早く

息子の無事な姿を見たかった。

 

 

2時間が経過、

やっと息子が処置室から出てきた。

 

「しょうちゃん!」

 

みんなで息子のところへ駆け寄った。

 

息子の口からは管のようなものが出ている。

 

よく見ると

セメダインのような接着剤で、

管と口の周りを固めてられている。

 

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挿管された息子


痛々しい姿だ。

 

 

何でこんな姿に?

 

 

今度の病名は「肺炎」

 

肺炎の影響で気道が塞がりかけ、

呼吸困難になったようだ。

 

呼吸を安全にするため、

口から気管の奥まで管を通して

気道を確保している。

 

挿管しているため声帯も塞がれ

口も固定しているので声は出せない。

 

食事も鼻からチューブを通して

ミルクを入れることになるらしい。

 

 

息子の姿を見るだけで

辛くなってくる。

 

 

「この管はいつになったら

 外せるんですか?」

 

先生に尋ねると

肺炎が治ると抜けると言われる。

順調に行けば2週間ぐらいで肺炎も治り、

退院できるような印象を受けた。

 

 

息子が退院し家族4人の生活は28日間。

 

また息子の入院生活が始まった。

今度は、妻も息子の介護で

付き添い入院することに。

 

続く…。

  

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