お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

自分に気づく、幸せな人生を生きるための唯一の道⑥

心(自我)の成長ステップと幸せについて

6つ目の記事になります。

(前回のブログ記事です↓↓↓)

 

後期自我の段階で自我を確立すると、

逆にそうでない自分を抑圧したり、

自分の価値観に合わないものと対立したり、

心に安らぎのない状態になります。

 

そこで次の成熟した自我へ進むために

必要なことが

他人に投影したシャドーを統合すること。

 

シャドー(影)とは、

無意識の中に抑圧している自分の意識。

 

そのシャドーを統合するための

具体的な取り組みの一つが、

自分の中の様々な自分に気づくこと。

 

自分の内面を観察し、

気づく訓練をし、習慣化すること。

ヴィパッサナー瞑想(止観瞑想)に

取り組むことも効果的です。

 

無意識の中にある自分に気づいたら、

それを否定したり、変えようとせずに、

「○○なんだね。

 そんな自分がいたんだね。

 気づいたよ」

とただ受容すること。

 

息子は会話できないからか、

いつも瞑想しているようです。

 

家にいる時は、

和室に一人たたずみ、

上を見ていることが多く、

時々表情を変えながら

自分と対話しているように見えます。

 

自分を責めるような感じはまったくなく、

他人を責めるようなこともありません。

すべてを受容しているようです。

 

シャドーを統合するための

もう一つの取り組みが、

周囲の人を見て、

自分を投影していることに気づくこと。

 

自分が見ている世界は自分の内面の投影。

人のイヤな部分を感じたら、

状況や角度を変えてみると

自分にも同じようなところが

あることに気づきます。

 

それに気づいたら、

肯定も否定もせずに

「自分にも同じようなところがあるよね。

 気づいたよ」

と自分にささやきかけること。

 

こうした取り組みを継続することにより、

シャドーが統合され、

人格的にも全体性のある成熟した段階に

入っていきます。

 

否定もなく、戦いもなく、

共感性も高く、謙虚さもあり、

感情も安定している状態です。

 

初期自我、中期自我、後期自我で

それぞれで必要とされる取り組みを経て

初めてここに至ります。

 

息子を見ていると

このすべてをクリアしているように見えるのです。

 

続く……。

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