お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

散らかし始めた子にどうかかわるか?

 

息子の姿を見て気づいたり、

学んだりすることが多いのですが、

息子がいることで、

他からも学ぶことがあります。

 

息子は言葉があまりわからず、

声も発せないため、

いつも自分の内面と対話し、

自分の心や魂とつながっているようです。

 

そのため、

普通とは違う行動をとることがあり、 

その行動に対しての周りの人の対応から

学ぶこともあります。

 

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楽しそうに鯉にエサをやる息子・彰悟

 

 

息子が特別支援学校小学部1年か2年生の時です。

 

秋も終わりに近づき、枯れ葉が舞い散る季節、

子ども会で公園清掃がありました。

 

子どもたちみんなで枯れ葉を集め、

掃除が終わろうとしていた時のことです。

 

公園の中央には

小高い山のよう集められた枯れ葉があります。

 

息子はその前に行き、枯れ葉の山に手を入れました。

 

空に向かってパーッと枯れ葉を飛び散らかします。

 

息子は満面の笑み。

 

せっかくみんなで綺麗にした公園を散らかし始めたのです。

 

すると、

年長の男の子が息子のそばに行きます。

 

両手を枯れ葉の山に入れ、

息子と同じように上空に向かってパーッと

枯れ葉を舞い散らせます。

 

「こうやって遊ぶと楽しいね!」

 

その男の子も満面の笑みで言います。

 

息子も嬉しそうです。

 

それから少しして、男の子が

 

「あー、おもしろかった!

 じゃあ、今から片づけようか」

 

と息子に言います。

 

息子も満足そうな表情で、

男の子と一緒に片づけはじめました。

 

 

これは妻から聞いた話です。

 

妻とも話しましたが、 

「この男の子は素晴らしい!」

 

普通なら息子の行動を注意しそうなところです。

 

でも、この男の子は、

息子の気持ちに寄り添って、

一緒に枯れ葉を散らかすのを楽しみ、

その後、息子に片づけを呼びかけます。

 

息子の気持ちも満たされ、

息子も改めて片づけます。

 

なかなかできることではありません。

 

それと同時に、

この様子を温かく見守っていた妻も素晴らしい。

 

そして、ブログを書いて思ったのが、

男の子や妻の素晴らしさを引き出した

息子・彰悟も素晴らしい。

 

素晴らしい人に囲まれて

幸せだなぁ~って感じています。

 

 

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