お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

表彰されても喜ばない息子を見て感じたこと

息子の作品が表彰されることがあります。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

私は

「しょうちゃんやったね~!」

と言って喜ぶのですが、

息子は関心がないようです。

 

書道教室や絵画教室での創作活動は

めちゃめちゃ楽しそうにしていて、

息子にとってはその瞬間の喜びだけで

充分のようです。

 

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書を楽しむ息子・彰悟

 

昨年、一昨年は、

福岡市障がい児・者美術展

(福岡コアサイドアート)で

2年連続コアサイドアート賞を受賞。

  

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2017年コアサイドアート賞「生命の誕生」

 

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2018年コアサイドアート賞「いのちのはじまり」

 

4年前には、

書道の作品が地元の松島公民館で館長賞を受賞。

 

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2015年松島公民館館長賞

 

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松島公民館館長賞 表彰状

 

私にとってはありがたく、嬉しいことです。

 

 

館長賞受賞式での出来事です。

 

息子と一緒に表彰式の会場に行きます。

 

受賞者10数名の方と一緒に

ステージに上がろうとすると、

息子は気が乗らないようで

ステージに上がることを拒否。

(時々あります。笑)

 

主催者側も理解ある方ばかりで、

私は仕方なく息子と一緒に

ステージ下の最前列の空いてる椅子に

座ることに。

 

ステージ上で全員の表彰状授与式が終った後、

ありがたいことに授与する方がステージから

降りてきて、息子へ表彰状の授与を。

 

ここでも息子は気が乗らないようで、

表彰状の受け取りを拒否。

(時々あります。笑 )

 

代わりに私が受け取りました。

 

表彰を受けたり、認めてもらうことは

とってもありがたいことです。

 

でも、息子の場合は違います。

 

息子が書道や絵画をやっているのは、

人から認めてもらうためではなく、

ただ純粋に楽しみ、

自分を表現すること。

 

それ以上でもなく、それ以下でもありません。

 


私は人から認めてもらうと嬉しいのですが、

息子は、私に

「人からの評価にとらわれず

   しっかりした自分の価値観

   持って、自分らしく生きる

   ことも大事だよ」

と教えてくれているようです。

 

 

息子は声も出せず言葉もないため、

他者とのコミュニケーションをとるのが

難しいです。

 

でも、自分の内面との対話は、

物心ついた頃から約20年ずっと続けていて、

息子は自分の内側から湧き出てくる想いに

純粋に従って生きているように感じます。

 

外側から褒めれても

それは自分の喜びとはならないようです。

 

 

息子といると『荘子』の言葉を思い出します。

 

宋栄子(宋国の思想家)は

世のすべて人に褒められても、

そのために奮起することはないだろう。

世のすべての人々に責められても、

そのために落胆することはないだろう。

彼は自分の内なる世界と外界との間に

はっきり線を引いているのだ。

 

 

色んなことを感じさせてくれる息子・彰悟に

感謝です。

 

 

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