息子が生まれてからの物語101話目。
前回の続き。
『息子の誕生』←ここからスタートしてます。
私がずっと気になっていた
2つのことを氣の先生に尋ねた。
1つは、
息子が私にして欲しいと思っていること。
息子は声も出せないし、
言葉も文字もほとんどわからない。
会話ができれば、
「どこ行きたい?」
「何かして欲しいことある?」
と聞けるが息子とはできない。
息子に今生きている人生を楽しんでもらいたい
と思っているが
何をどうしてあげればいいかよくわからない。
ディズニーランドや観光地に
家族旅行に行っても、
息子が特別喜んでいる感じはしない。
書道教室は楽しんでいるが、
他にも、もっと息子を楽しませてあげたい。
氣の先生の答えは、
私には感じることのできないものだった。
「息子さんはかなり強い
ワクワク感を持っています」
「ワクワク感?」
「はい、
何か楽しいことないかな~
という期待感です」
「そうですか~。
私にできることって
何でしょうか?」
「ワクワクしている気持ちを
一緒に体験できるように
手伝って欲しいようです」
「へえ~」
「おとうさんには
期待しているようですね」
「そうですか。
なんか嬉しいですね。
私はどうしたら
いいんでしょうか?」
「例えば、
アニメのキャラクターが
集まっているような
くだけた雰囲気のところに
連れて行って欲しいようですよ」
息子が特別支援学校小学部の頃まで、
テレビで楽しんでいるキャラクターショーに
何度か連れて行っていたが、
あまり楽しそうにしていなかった。
人混みが苦手なようで
むしろ早く帰りたそうにしていた。
でも息子はもう17歳。
昔とは変わったのかもしれない。
氣の先生の言葉を信じてキャラクターショーに
連れて行ってみようと思った。
すると翌年、
たまたま近くでワンワンショーの
無料イベントがあるのを知った。
息子は喜んでくれるだろうか?
と思いながら息子と二人で
ワンワンショーに行く。
ワンワンがでてきて歌や音楽が始まると、
息子は満面の笑みで、
観客席の上でトランポリンのように
飛び跳ねる!
こんなに喜んでいる息子は
これまで見たことない。
30分間のショーの間、
ずーっとハイテンションな息子。
いっしょにいる私まで
うれしくてうれしくて本当に幸せな
気持ちになった。
それからは、
ワンワンショーやキャラクターショーの
イベントチェックが私の月2回のルーティンになり、
イベントが見つかるとチケットの申し込みや
イベントを中心に家族旅行をするようになっていく。
続く……。
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