お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子の存在が導いていく

息子が生まれてからの物語31話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

息子の病院や施設のことを考えると、

福岡市内に家を持ちたい。

 

住宅ローンの窓口業務もしていたので、

自分の住宅ローンのシミュレーションを

してみた。

 

現在の年収から

借り入れできる住宅ローンの金額がわかり、

手持ちの預貯金と合わせて購入資金を算出。

 

家を買うのは先のことだと思っていたが、

実際に計算してみると家が買えそうだ。

 

もし、息子の存在がなかったら、

まだ転勤もなかったはずだし、

20代で家を買うなんて

思いもしなかっただろう。

 

それから毎週末は、

住宅展示場回りになった。

 

息子はほとんど抱っこだが、

娘は一人できれいな家の中を

興味深そうに見てまわる。

 

「このお部屋、みーちゃん

 (娘の名・仮名)の!」

 

娘は4歳になり、

自分の好みもはっきり言えるようになっていた。

 

展示場を見に行くと

ますます家が欲しくなり、

だんだんと理想の家が見えてくる。

 

自分の家が持てると思うと

ワクワクしてくる。

 

職場で先輩に言われた。

 

「最近、いつも元気やね」

 

「そうですか?

 実は家を買おうと思うんです」

 

「そうか~!

 それでいつも元気なんか」

 

転勤後、しばらくは

仕事や環境に慣れずに暗い感じだったが、

家を買うと思うと職場でも元気になり、

仕事にも力が入ってく。

 

私も妻もマンションよりも一戸建て派。

 

住宅会社もほぼ決まり、

どこに家を建てるかを考えていた。

 

一番は、こども病院への通院。

 

気管の状態にかかわらず、

ダウン症でもあり、

大人になってもこども病院へ

通院する可能性は高いようだ。

 

次に、療育施設や学校。

 

息子の発達を支援する施設も近い方がいいし、

4年後には、養護学校に入学し、

12年間通うことになる。

 

福岡市内はもちろん近隣の町まで

分譲地や土地探しをする。

 

人生最大の買い物も息子の存在が導いていく。

 

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仲良く寝ている娘と息子

 

続く…。

 

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