お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子は大変な人物を遥かに超える人物だった!

息子が生まれてからの物語70話目。

前回の続き。

 『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2010年1月、

人材育成コンサルタント・コーチとして独立し

1年半が経過。

 

人材育成で一番重要なのは、

育てる人がどういう人であるか、

ということ。

 

仕事をする上でも、

私自身がどういう人であるか、

が一番重要なことだった。

 

そのための一番のテーマが

私自身の人間力を高めるための学びと実践。

 

そのお手本となる存在が

身近にいる息子だと気づいていく。

 

 

人間力を高める学びの中で『陽明学』を知る。

 

陽明学は儒教の一派。

 

儒教は、2,500年前に孔子が始めた

リーダー学で「修己治人」の学問。

 

「修己治人」とは、

自己を修養し徳を高め、その徳によって、

人に影響力を発揮し、組織や国を治めること。

 

陽明学はその中でも、

「良心を生きる、心身を修める」実践の学問。

 

その陽明学を紹介している本

『王陽明と儒教』(井上新甫氏著)を読み、

改めて息子の凄さを知ることになる。

 

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『王陽明と儒教』井上新甫氏著(致知出版社)

 

私は試したことはないけれど

「黙養(もくよう)」という修行があるそうだ。

 

まず一日黙して一語も発しない。

ついで三日黙する。

それができたら三カ月黙する。

 

ついに三年黙して一語も発しない。

三年黙していられればたいへんな人物だという。

 

人間、生まれれば「オギャー」と

呱々(ここ)の声をあげる。

 

声をあげるのは生命、必然の

やむにやまれぬ要求だから、

物をいわぬは相当、苦しいにちがいない。

三年黙するというのは難行であろう。

 

 

息子はこの時、すでに13年間も黙している。

三年どころではない。

三年でたいへんな人物なら、

息子は、スーパー人格者、聖人だ。

しかも、一生黙することになる。

 

私が息子のように一語も声を発せず、

黙して生きていくことには、

到底耐えられそうにない。

 

しかも息子は、

この難行を当たり前のようにして生きている。

 

息子のことは尊敬していたが、

儒教、陽明学の実践者としても、

息子に対し、ますます尊敬の念が深まっていく。

 

 

そして、この本を読み進めていくと、

更に息子への驚きと感動を知ることになる。

 

続く...。

 

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