お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

気管切開手術日前夜①

息子が生まれてからの物語15話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

11月26日、息子の気管切開手術前日。

 

仕事を終えたら、こども病院に行く。

片道3時間の運転だが、

息子と妻に会えるのが楽しみだ。

 

その日は水曜日、定時退社の日で、

定時になるのをそわそわしながら待ってると、

 

「さあ、飲みに行くぞ!」

 

上司から飲み会の誘いがあった。

 

えっ!

 

職場の男性社員は全員参加の飲み会の

始まりの言葉だ。

 

でも、私は病院に行くので断ろうと思い

 

「明日、こどもが手術で…」

 

と言いかけたら…。

 

「それなら、飲みに行って

 色々話を聞いてやろう!」

 

その上司はバリバリ仕事ができる上司で

私の話を遮るように言った。

 

上司の雰囲気に飲まれて私が発した言葉は

 

「はい…」

 

それ以上、何も言えない。

 

仕方ない。

遅くなるけど、

飲み会が終わってから

病院に行こう。

 

飲み会に行く前に妻に電話したかったが、

携帯はそんなに普及していない時代だ。

連絡できない。

妻には申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、

そのまま飲み会へ。

 

飲み会では、上司が息子のことを心配して

色々と話を聞いてくれた。

 

「子どもさんの病気の具合は

 どうね?」

 

「はい。明日手術で…」

 

気管切開の手術や今後の見通しを話した。

 

これから入院している息子や妻に

会いに行くとは、当然ながら言えない。

 

あ~、

早く飲み会終わらないかなぁ。

 

話が進んでいくと、

上司が私のためにこう言った。

 

「今、田中君がこうして

 欲しいということを

 まとめてきなさい。

 職場でも協力しよう。

 早い方がいいから、

 明日の朝一番に私に出して」

 

「はい」

 

ありがたい言葉ではあるが、

 

明日の朝までに書く時間

あるかなぁ、できるかなぁ。

 

という気持ちだった。

 

飲み会が終わったのは夜10時近く。

飲み会と言っても、体調が悪いふりをして

何とかお酒は飲まずにすんだ。

 

これから息子と妻に

会いに行くぞ!

 

急いで家に帰り、病院へ向かった。

 

続く…。

 

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