お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

おとうさんには、ぼくがついている。

私の自分の心と向き合っている時間の一つが

息子との心の対話の時間です。

 

息子は声が出せずに、

文字もわからないので、

通常のコミュニケーションはとれません。

息子の気持ちや考えを理解できないと

思っていました。

 

ですが、10年前に

息子の気持ちをわかる人になろうと思い立ち、

心の対話をはじめました。

今では、すっかり毎日のルーティンです。

 

息子との心の対話ですが、

本当に息子がそう思っているかは

確認できません。

 

私には息子が言っているように感じるのですが、

時々、私の中のもう一人の自分と対話している

ような感じもしています。

 

2年半前からは、

息子との心の対話を記録していて

そこからいくつかピックアップします。

 

 

おとうさんは本当

よくがんばっているね。

それは自力というより、

神さまと一体に

なっているからなんだ。

 

ぼくもそうだよ。

だから、外から見るほど、

大変じゃないんだ。

「宇宙の流れ」だね。

 

毎日仕事や色んなことに頑張っているので、

その自分を労っているかのようにも

考えられます。

 

でも、

自分の内側から「やっていこう」

という思いが湧いてきての頑張りなので、

「自分の力を振り絞って」というより、

神様や宇宙の力というか

自然の流れのような気もします。

 

 

おとうさん、大変だね~。

でも、大丈夫。

ぼくがついているし、

すべては幻想で、学びの場だし。

本質は愛・神そのものだから、

今の気持ちをしっかり感じていればいいよ。

 

「大変だな~」と思うこともありますが、

そういう体験をし、学んでいくことが

この人生の目的でもあります。

その時の気持ちをしっかり感じていくことが

大切です。

 

 

おとうさん、大丈夫。

それが人生だから。

すぐに解決する必要もないよ。

おとうさんができる範囲でやればいいんだ。

 

上手くいかないのも、

上手くいのも含めて人生だし、

しっかりと感じていけばいいよ。

 

おとうさんも

がんばっているから、

ゆっくりしたいんだよね。

おとうさんのがんばりは、

ぼくが一番知っているよ。

 

難しい課題に直面することもありますが、

だからと言って、焦る必要もありません。

自分のできる範囲で、地道に取り組んでいく。

 

上手くいくことが目的になりがちですが、

人生の目的はそうではありません。

 

今の自分をしっかりと感じ、

人間的に成長することの方が大切です。

 

 

もう一人の自分と対話しているようですが、

息子の生き方もこの言葉通りです。

 

息子の思いか、もう一人の自分の思いか

よりも、こういう時間をこれからも

大切にしていこうと思います。

 

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