お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

じっーと見つめる息子、その先にあったものは!

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台所でポリタンクの水を

ブルーソーラーウォーターのボトルに

入れていると、

息子がじーっと私の方を見ています。

 

珍しいなぁ。

 

「しょうちゃん、

水、入れるの興味ある?」

 

問いかけても

視線を変えずに

じっーと見つめる息子。

 

何かあるのかなぁ?

 

4本のボトルに水を入れ終え、

流し台の上に置いていた

ポリタンクを降ろします。

 

すると、息子が流し台に近づき、

そこに置いてあったコップを手に取り、

中の水をゴクゴク飲み干します。

 

あっ、そうか~、

水、飲みたかったんだ!

 

それで、待ってたんだ!

 

 

息子はどんなことでも

じ~っと待っています。 

 

自分から要望を伝えることは

ほぼありません。

 

ご飯のお代わりも

「お代わり、いる?」

と聞くと、

お茶椀を差し出します。

 

(いらない時は、手を左右に振り、

いらないと意思表示します)

 

でも、こちらから聞かなければ、

自分から差し出すことは、

ほぼありません。

 

気づいてもらえなければ、

それはそれで仕方ない。

 

世の中、ぼくを中心に

回っているわけじゃないし。

 

みんなそれぞれ都合があるし。

 

気づいてもらえれば、

うれしいよ。

 

ぼくは幸せだね。

ありがとう。

 

息子の気持ちは

多分、こんな感じだと思います。

 

息子は赤ちゃんの時から声も出せず、

人に想いを伝えることが難しいため、

こうならざるを得なかったかもしれません。

 

忍耐力は私の比ではありません。

 

自分の気持ちはしっかりあり、

大事にしているけど、

それを人には期待しない。

 

どういう状況になっても

すべてを受け入れる。

 

生まれてから、

呼吸困難で命の危機や、

数々の試練を経てたどり着いた

悟りの境地のように思えます。

 

悟りに至ると、

神とつながり、

自分がいる世界に対して

絶対的な安心感があるので、

人に対する期待は必要ないかもしれません。

 

息子の名前の「彰悟」も悟りで、

人生の最終ゴールの悟りというのを

私に教えてくれているようです。

 

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