息子が生まれてからの物語27話目。
前回の続き。
『息子の誕生』←ここからスタートしてます。
息子は1歳になり、
少しずつではあるが元気に成長していた。
ただ、染色体異常のダウン症の影響で
体が弱いようで、息子の場合は、
それが呼吸器系の病気につながっている。
気管切開後もしばらくは元気だったが、
退院して7カ月後に肺炎になり、
その後も再度の肺炎や脱水で
1歳の1年間に3回の入院生活を送る。
幸いにも大事には至らず、
いずれも1週間程度で退院できた。
ハイハイもつかまり立ちも
できるようになったが、
息子の場合は、
標準的な赤ちゃんの2倍以上の時間がかかった。
その分、親としても息子の成長を
ゆっくりと味わいながら感じることができる。
つかまり立ちができるようになった時の
喜ぶ気持ちも2倍以上だ。
「しょうちゃん、すごいね~」
仕事中はやることも多く
慌ただしく時間が過ぎるが、
息子といると、
もう一人の違う自分がいるような気がする。
1998年6月、
息子の2歳の誕生日の数日前に
私の勤める銀行の人事異動の発表があった。
通達を見ると私の名前がある。
異動先 博多駅東支店 田中伸一
「えーーー!」
私は豊前支店に転勤して2年3カ月。
通常、異動は早くて3年なのでビックリした。
どうして私がこんなにも早く
異動になったんだろう?
上司や同僚からは
「おめでとう」
と口々に言われる。
同時に係長にも昇進し、
福岡市内大型店舗への異動でもあり、
いわゆる栄転だ。
喜びと戸惑いの中、
人事部から私宛に電話があった。
通常、異動の発表で
人事部から電話があることはない。
なんだろう?
続く…。
【講演会のお知らせ】
11月14日(木)佐賀・講演会『愛すること、学ぶこと、生きること』のお知らせ
↓↓↓今日も応援クリックお願いします↓↓↓