お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

記念写真を撮らせない息子から気づいたこと

今日はこのブログを始めて2日目。


昨日からいつにも増して大好きな息子とのことを

ずっと考えてワクワクしています。(*^_^*)

 

家族旅行や息子と一緒にお出掛けすると、
記念にみんなで写真を撮ります。

 

息子は、写真を撮る場所には行ってくれるのですが、

なかなかカメラの方を向いてくれません。

というか、いつもどこか違う方向を見ています。

表情も笑顔はなく、どちらかというと変な表情です。

 

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前を向いてくれない息子

 

私がカメラを指さして「あっち見て」と

言っても、まったく私の期待に応えてくれません。

 

せめて表情だけでも普通にしてくれればと

いつも思っていました。

 

家族みんなの記念写真で、

息子がカメラ目線の笑顔でかわいい写真は、

残念ながらありません。

 

ずっーと何年もそういう状態が続くと

あきらめの心境になります。

 

そこで気づいたのが、

私がカメラ目線のかわいい息子の写真を

撮ろうしている理由です。

 

私がそういう写真を撮りたいだけ、

自己満足だけだったんだ、と。

 

考えて見れば、当たり前かもしれません。

 

でも、私の自分中心の思考の中では、

息子は「ちゃんと写真を撮らせてくれない困った子」でした。

 

逆に息子の立場から考えると、

写真を撮る場所にいるのに、

「顔の向きや表情まで要求してくる困った親」でした。

 

息子にとっては、

かわいい写真が撮れようが撮れまいが、

まったく関心のないこと。

 

「また、写真を撮ろうとしているな。

 面倒だけど、お父さんのために、

 僕はその場所に行ってあげるよ。

 早く撮ってね」

 

息子はこういう風に思っていると思います。

 

写真を撮らせてくれる息子に

ありがたく思うようになりました。

 

気づくまで長い年月かかりましたが…^_^;

 

それでもかわいい写真を撮りたい気持ちはあるので、

数年前からは、1分間ぐらい連写しています。

 

私と息子の写真の場合は、

妻が20~30枚撮り続けます。

 

奇跡の1枚を期待しますが、 

なかなかいい写真は撮れません。

 

でも、それが息子の自然な姿かなぁ~と

思えるようになってきました。

 

先日の家族旅行、奈良公園・東大寺前の

大仏さまの手の模型の前で連写した写真です。

 

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「お父さん、指がこうなっているの?」

 

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「彰ちゃん、あっち向いて」

 

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「お父さん、まだ写真終わらないの~」

 

息子らしい自然な写真が撮れて

逆にこういう写真もかわいいなぁ~、

って思っています。

 

 

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