自分らしく幸せに生きる 声を失ったダウン症の息子と生きて人生が変わった気づきブログ

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

静かな息子と謎解きゲーム

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学校の遊具で遊ぶ息子・彰悟(14歳)

 

 

「静かですね~」

 

たまたま出会った優しそうな方が

息子を見てよく言われる言葉です。

 

旅先やエレベーターの中で、

声を掛けられる場合は、

「はい、ありがとうございます」

ぐらいの返事にとどめます。

 

赤ちゃんの時に気道と声帯が塞がって、

声が出せずに…

と話すと長くなるので。^_^;

 

たまにエレベータの中で、

息子の気道に痰が詰まりかけている時は、

「ゼーゼー」音がする時があります。

 

その時は、

一緒にエレベーターに乗っている方が

何の音だろうう?

という表情をされます。

 

この時も説明すると長くなるので、

何も言いません。^_^;

 

 

息子が声が出せず静かなので

助かる時もあります。

 

今から8年前、

息子が15歳の時です。

 

その日、

私は15時からセミナー講師のお仕事です。

 

息子は特別支援学校に通っていて、

普段は、学校が終わると妻が迎えに行きます。

 

ですが、

妻にどうしても外せない急用が入り、

私が早めに学校に迎えに行くことに。

 

そのまま、

息子を一緒にセミナー会場に連れていきます。

 

息子は気管切開していて

痰の吸引が必要なため、

人に預けることができません。

 

セミナーご依頼の企業様には

息子を連れていくご承諾を得ました。

 

息子は、60名の受講者の

最後列の席に座ります。

 

セミナーが始まる前や休憩時間には

息子の痰の吸引です。

 

セミナー講師をしながらも

息子が静かに席についている様子も

見ることができ安心です。

 

ところが、

息子がいる後方の席から音がします。

  

コーン、コーン

  

最初は大人しく座っていた息子ですが、

椅子の位置が高く

膝から下の両足がブラブラしてる状態です。

 

息子は何もない一人の状況でも

楽しみをみつける才能があります。

  

そこで、

左右の足を閉じたり開いたりして

遊びはじめ、

左右の靴の内側がぶつかります。

 

コーン、コーン

 

運動靴ですが、

靴がぶつかると音がして、

息子はその音をニコニコ笑顔で

楽しんでいるようです。

 

セミナーの私の話し声に

支障がでるほどでもなく

音を出して楽しんでいるだ~

と思いました。(*^_^*)

 

その後、休憩時間に。

 

息子のところに行くと、

主催者の方が、困ったように

「息子さんの靴の音がするんですが、

 どうしたらいいでしょうか?」

と言われます。

 

そうか、困らせていたんだ

やっと私も気づきます。^_^;

 

主催者の方も

息子に靴の音を出さないように

話しかけたようですが、

残念ながら息子には通じません。

 

そこで、

私は息子の靴を脱がせます。

息子は「靴を脱がせるんだ~」

というような表情をします。

 

休憩明けも

息子は左右の足を

閉じたり開いたりしながら、

楽しそうに遊んでいます。

 

今度は靴下だけなので、

音もほとんど出ません。

 

あっそうか、

靴の音を楽しんでいるんじゃなくて

足をブラブラするだけで

息子は十分楽しいんだ。

 

だから、

靴を脱がすのを抵抗しなかったんだ。

 

息子の気持ちを理解するのは

簡単ではありませんが、

こうして息子と関わっていく中で、

少しずつわかっていきます。

 

まるで謎解きゲームのようです。(*^_^*)

 

何もなくても自分で楽しみを見つけて、

私にも謎解きゲームをしてくれる

息子・彰悟に感謝です。

 

 

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