お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

一歩一歩ゆっくりと。喜びと幸せに包まれて。

1泊2日の家族旅行、前回の続きです。

 

宗像大社の高宮斎場への参拝後、

数か所に渡り合計100段ぐらいある階段を

降りていきます。

宗像大社 高宮斎場

 

この階段で息子と一緒に降りていくのが

私にとってはめちゃめちゃ幸せなのです。

 

理由は、かわいい息子と

両手をつないでいられること。

 

普通に歩くときは

手をつなぐことはないのですが、

階段では、息子は安全のために

私に手をつなぐのを求めてきてくれます。

 

普通の階段の上り下りや、

山道のような階段でも上りは

片手をつなぐだけです。

 

でも、このときの下りは

息子にとっては少し険しい階段の下り。

両手を取ってもらう方が

息子にとっては安心です。

 

息子の右手と私の左手、

息子の左手と私の右手をつなぎます。

息子は前を向いて階段を降りますが、

私は後ろ向きに降りていきます。

 

息子の階段を降りるペースと

私が後ろを向きながら、

ゆっくり降りるペースがちょうどピッタリ。

 

宗像大社 高宮斎場 参道

緑が生い茂る中、

少しひんやりとした空間を

ゆっくりゆっくり一歩一歩

息子の両手をとって

階段を降りていきます。

 

「よいしょ」

「よいしょ」

 

一段降りるごとに自然と声が出できます。

 

階段を降りはじめるときの息子は

用心深く慎重な表情をしていますが、

次第に階段を降りることを

楽しんでいるような笑顔になり、

階段を下り終えると

やった~!

というような満足そうな笑顔を見せてくれます。

 

「しょうちゃん、

がんばったね!」

 

この笑顔もとってもかわいい。(*^_^*)

 

自分一人で階段を降りても

なんとも思わず、何の感動もありませんが、

こうして息子と一緒に階段を降りると、

喜びと幸せいっぱいに包まれていきます。

 

階段を一段一段降りるとき、

世界的ベストセラー『モモ』に出てくる

ベッポを思い出しました。

 

モモ

 

ベッポはモモの親友で掃除夫です。

道路の掃除はゆっくりで、

でも着実にやっていきます。

 

とっても長い道路をうけもったときのことを

ベッポはこう話します。

 

いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな? つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。

 

するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらなきゃあだめなんだ。

 

ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれていない。

 

これがだいじなんだ。

 

モモや親友のベッポは灰色の男(時間泥棒)から

みんなを救うのですが、

息子も私を目に見えない時間泥棒から

救ってくれているようです。

 

続く……。

 

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