お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子と二人だけの貸し切り状態の大浴場、人の気配と大爆笑

熊本・菊池温泉旅行、前回の続きです。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

ホテルロビーの置物の前の息子

 

息子が頑張って早く食べた夕食の後は

温泉大浴場へ。

 

広~い大浴場で、大きな浴槽?が3つあり、

酒樽形のお風呂も2つあります。

 

洗い場に座ると、

息子も最近は自分で

シャワーを持つようになって、

私はとなりで息子を見守っています。

 

実は、ちょっと前までは、

シャワーのお湯が

息子の気管・カニューレに入ると危険だと思い

シャワーは触らせないようにしていました。

※息子は気管切開をしていて、首の下のほうに穴を開けています。その部分に入れる管がカニューレです。

 

ですが、

息子もその辺のことはわかっているようで、

やっと見守れるようになりました。

(本当は、もっと早く息子を信頼できるようになればよかったのですが……)

 

ただ、シャワーから

お湯がずっと出っ放しのときは

息子は対処法がわからず

シャワーを持ったまま固まります。

 

そんな息子もかわいいのですが、

ここは私の出番です。

 

お湯を止めてシャワーフックにかけます。

ただそれだけですが。(笑)

 

平日でお客様の少ない時期と時間帯のようで、

お風呂は息子と二人だけの貸し切り状態。

 

贅沢です。

 

息子のとなりに座り、

息子の身体や頭を洗っていると

息子の向こうに人の気配が……。

 

と思ったら大きなタヌキの置物が。

 

な~んだ。

 

しばらくすると

息子の向こう側にまた人の気配が……。

 

と思ったらタヌキの置物。

 

な~んだ。

さっきと同じか。

 

これを3回繰り返し、

 

なんでだろう?

 

と思って、よく見てみると

タヌキの目線がこっちを見ています。

こんな風に見つめられたら

気になります。(笑)

 

このホテル、なぜかタヌキの置物が

色んなところに置かれています。

タヌキの置物

タヌキの置物

 

その後、酒樽風呂へ。

 

すると息子が大爆笑。

と言っても声が出せない息子なので、

小刻みに体を動かし、

気管孔(きかんこう・気管切開した箇所)から

ひっひっひっひっ

という感じの呼吸音が出ます。

 

私の膝の上に背を向けて座っているので

顔は見えないのですが、

三日月型の目になっている息子の笑顔

目に浮かんできます。

 

息子と一緒に樽風呂に入った記憶は

あまりなく、

こんなお風呂に入るんだ!

とおかしかったようです。

 

息子の大爆笑も

私を楽しく幸せな気持ちにさせてくれます。

 

大きなお風呂では、

久々にお湯を手ですくい

シャッ

お湯しぶきを立ててご機嫌な息子。

 

誰もいない大浴場なので

思いっきり遊べます。

 

ですが、

お風呂上がりの脱衣所での

遊び(イタズラ)は、しなくなった息子。

 

この理由を考えてみると……。

 

続く。

 

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