お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

息子に思う存分遊ばせようとしたが

息子が生まれてからの物語65話目。

前回の続き。

 『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

2009年夏。

息子は13歳になった。

 

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学校でピーマンを収穫する息子(13歳)

 

仕事にも余裕が出てきた私は、

お風呂で遊ぶのが好きな息子を

好きなだけ遊ばせることにした。

 

私は先にお風呂から上がるが、

息子が遊び終えるまで脱衣所で見守る。

 

首の気管切開しているところから

お湯が入ると大事になるので、

息子からは目が離せない。

 

息子はプリンカップを3つ並べ、

1つ目のカップにお湯を入れ、

2つ目のカップにそのお湯を移す。

さらに、3つの目のカップにもそのお湯を移す。

最後に洗面器に移し、お湯を捨てる。

 

何度も何度も繰り返して遊ぶ。

 

楽しそうな息子の姿を見てると、

私まで嬉しくなる。

 

私は自分の体を拭いたり、

頭を乾かしながら待っていて、

そろそろ上がって欲しいと思っていると

息子はお風呂を上がる。

 

「しょうちゃん、

 楽しかったね~」

 

バスタオルで息子の頭や体を拭きながら

話しかける。

 

ニコニコ笑顔で応える息子。

 

毎日、好きなだけ遊ばせていると

だんだんと息子がお風呂で遊ぶ時間が

長くなってくる。

 

いつもまで遊んでもいいんだ。

 

息子はそう思ったようだ。

 

息子は自分の思い通りに

自由に遊べる場は少ない。

息子に好きなだけ遊ばせたいと思っている

私の気持ちを受け取っているようだ。

 

ただ、当初は数分で上がっていたが、

10分経過し、

15分経過し、

20分を超えるようになってきた。

 

私もだんだんと待ちくたびれてきて、

ストレッチをしたりしながら

待つようになる。

 

それでも上がらない息子に声を掛ける。

 

「しょうちゃん、

 お風呂上がるよ」

 

息子のお風呂遊びは強制的に終了。

 

好きなだけ遊ばせようとしたが、

息子に思う存分遊ばせることができたか

どうかはわからない。

 

私の当初の思いが少しずつずれていく。

 

そして、

息子が自発的に早くお風呂から上がるには

どうすればいいかを考え始める。

 

続く...。

 

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