お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

幸せの基準を変えてくれた息子

昨日のブログ、

Facebookで予想以上にたくさんのコメントを

いただきました。

 

それに関連したこと書こうと思います。

 

息子が生まれて、ダウン症と知り、

息子の将来に不安を感じました。

 

普通に学校に行けるのだろうか?

勉強できるのだろうか?

就職して仕事ができるだろうのか?

恋愛や結婚はできるのだろうか?

 

当時の私にはそれが幸せの基準でした。

社会の刷り込みで自分がそう思っているとは

気づきもしません。

 

「仕事ができなくても、

 結婚できなくても

 幸せになれるよ」

 

仮に人から言われたとしても、

受け入れるれることはできなかったと思います。

 

その後、息子は呼吸困難に陥り、窒息状態。

一命は取りとめたものの、

口から呼吸できなくなり、

声を発することもできなくなります。

 

ダウン症と聞いて将来の不安を感じていたことが

吹き飛んでいきます。

 

口から呼吸できますように。

声を出すことができますように。

 

当たり前と思っていたことが、

祈りに変わります。

 

幸せの基準が下がりました。

 

息子に対する期待もなくなってきます。

 

無事に生きていてくれたら。

息子の笑顔が見れたら。

 

それだけで充分です。

 

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ブランコで遊ぶ息子・彰悟(15歳)


そこに気づくと

 

普通に学校に行けるのだろうか?

勉強できるのだろうか?

就職して仕事ができるだろうのか?

恋愛や結婚ができるのだろうか?

 

と思っていたことは何だったんだろう?

 

本当に自分が望んでいたことなのか?

 

私が周囲から期待されていたことを

無自覚に自分の幸せの基準にしていたことに

気づくことになります。

 

 

『反省させると犯罪者になります』という

本(岡本茂樹さん著)があります。

 

一部を要約して紹介します。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

問題行動を起こす人は、

「ありのままの自分」ではいけない

というメッセージをたくさんもらった人

ということになります。

 

 

親の期待に応えられたら「いい子」で

期待に応えられなかったら「ダメな子」。

指示・命令に従えたら「いい子」で、

従わなかったら「ダメな子」。

競争に勝ったら「いい子」、

負けたら「ダメな子」。

 

「無償の愛」のなかで育った子どもは

「ありのままの自分」でいいと自分自身を

受け入れることができます。

 

「条件付きの愛」で育った子どもは、

条件に応えられないときの自分を

「ダメな人間」と思ってしまいます。

 

問題行動の原点は「条件付きの愛」のなかで

子どもが育ってきたことにあるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

 

それに身をもって気づかせてくれた息子に

心から感謝しています。

 

 

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