お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

幸せの四つ目のグラス

息子が生まれてからの物語57話目。

前回の続き。

 『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

6回目の気管の手術を終え、息子が無事退院。

 

その週末の土曜日、

娘が15歳の誕生日を迎えた。

 

家族の誕生日は、いつも外食。

今回は、息子の退院祝いもかねての誕生会に。

 

ブッフェで好きな料理をとり、

グラスを片手にみんなで乾杯!

 

「お誕生日おめでとう!」

「しょうちゃんも

 退院おめでとう!」

 

その時、信じられないことが起こった。

 

乾杯はいつも私と妻と娘の3人だけ。

 

息子にも乾杯を教えていたが、

よくわからないようで、

息子はいつも私たち3人の乾杯を見ていた。

 

だが、この日、

息子が初めてグラスを手に取り

乾杯してくれた。

 

「しょうちゃん、

 乾杯わかるの!?」

 

「しょうちゃんが乾杯した!」

 

「しょうちゃん、すごいよ!」

 

家族みんなで大喜び。

私も妻もうれしくてうれしくて、

涙があふれてきた。

 

他のお客さんがいるのに

息子に感動して初めて外で泣いた。

(多分、最初で最後)

 

乾杯を教えてはいたけど、

ずっと息子はわからないだろう。

と思っていた。

 

乾杯してくれれば、

と思ったけど、

乾杯できなくてもいい。

 

何をしても、何をしなくても

息子は素晴らしい。

と思っていた。

 

でも、予期せぬ乾杯。

 

グラスを手に取り乾杯しただけなのに、

涙が出るほど嬉しいなんて。

 

普通の子だったら、

当たり前に思うことも、

息子がすると感動に変わる。

 

息子は、

私に感動する心を与えてくるために

生まれてきてくれたのかもしれない。

 

この子の父でいられる幸せを感じた。

 

 

それから3日後、

西日本新聞の記者から電話があった。

 

この数か月前に、たまたま、

ある懇親会で記者と出会い、

独立した経緯やコーチングについての

話をしていた。

 

その時に息子の話をしたのが

印象に残っていたようで、

息子や私たち家族の取材をしたい、

という電話だった。

 

 

1カ月半後の6月17日、

西日本新聞の大きな記事になる。

 

幸せの四つ目のグラス

ダウン症の長男と家族 愛し、信じ、学ぶ日々

「すごいよ、彰悟」―ゆっくり成長がうれしい

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西日本新聞の記者からの電話の前日にも、

思いがけないメールがあった。

 

続く...。

 

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