お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

呼吸ができて生きているだけでも

息子が生まれてからの物語10話目。

前回の続き。

『息子の誕生』←ここからスタートしてます。

 

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はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子

 

病院で妻とお弁当を食べた後の

息子と二人で過ごす3時間。

ずっと息子を見つめている。

 

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口から挿管した息子


息子のちょっとした表情の変化や

指の動きが私の心を動かす。

 

 

苦しいのかな?

 

大丈夫そうだ。

 

こっち見てるね。

 

お父さんと2人だよ。

 

 

息子は生と死の紙一重の時もあったが、

 

呼吸ができて

生きているだけでも

いいと思えた。

 

 

息子の入院生活はいろんな面で大変だが、

生活に張りが出てきた。

 

 

仕事を早く終えるようになり、

 

息子と妻に早く会いたい。

 

と心の底から思った。

 

 

妻と病院で食べるお弁当を買う時、

 

妻はどのお弁当を

喜んでくれるかな?

 

と真剣に考えた。

 

 

そして、

 

週末には娘に会える。

 

 

両方の実家の中間地点に自宅があり、

どちらも車で1時間ちょっと。

 

息子が入院して最初の土日は、

2歳の娘を預けている私の実家に泊まった。

 

1週間ぶりに会う娘。

娘と会えなかった期間はこれまでで最長で、

お互いべったりと一緒に過ごす。

 

 

かわいい娘との時間も

愛おしかった。

 

娘も弟が大変なことは、よくわかっていて、

ぐずることなく、実家で過ごしているようだ。

 

でも、後になって母に聞いたが、

夜になるといつも玄関に行き

 

「お母さん、お父さんに

 会いたいよ~。

 おうち帰る~

 

と泣きじゃくっていたらしい。

 

娘もさみしさをこらえながら

頑張っていた。

 

 

次の土日は、妻が自宅で娘と過ごし、

娘を妻の実家に預けに行く。

 

3週目の土日は、

妻が実家に預けている娘と過ごした。

 

そのため2週目以降の土日は、

私が病院に泊まり、

息子と付き添い入院することに。

 

 

付き添い入院を妻と替わって思ったが、

夜、芯から眠れない。

 

夜は息子も寝ているが、

呼吸の状態が気になり、

30分から1時間置きに目が覚めてしまう。

 

息子に目をやり、

すやすや寝ている姿を見て一安心、

再度、眠りにつく。

一晩で何度もそれを繰り返す。

 

私は週に一回だが、

妻はそれが毎日続いていた。

かなりハードな日々だ。

 

 

入院して半月が過ぎた。

 

息子の肺炎も落ち着てきたようだし、

もう少しで妻も普通の生活に戻れる。

家族4人で一緒に暮らせる。

 

そう思うだけで

幸せな気持ちになれた。

 

続く…。

 

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