お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

「そのままでいい」という生き方

北海道に精神障害を抱えた方の

べてるの家という共同体があります。

 

前回からべてるの家を取材して書かれた本

『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら

私が息子と過ごす中で

気づいたことや学んだことを書いています。

 

前回の続きです。

 

彼らの唱える社会復帰や自立は、つねに健常者を基準にしている。少しでも健常者に近づくこと、病気を治すこと、幻覚や妄想を取り去ること、立派な人間になって一人前に働くこと、そのようなことがイメージされている。そうしたことのすべては、「病気であってはならない」「いまのままのお前ではいけない」というメッセージをあくことなく発信しつづけているのではないか。(中略)そうではなく、病気があろうがなかろうが、「そのままでいい」という生き方があるのではないか。

 

病気でも障がいでも治るものなら

治るに越したことはないと思います。

 

私も息子の病気や障がいを

できることなら治したいと思っていました。

 

息子の場合は、

ダウン症も知的障害も治せるものではなく、

呼吸器の障害を治すことも

声を出せるようになることも

できないとわかったときに

受け入れていくしかない状況になって、

やっと「そのままでいい」と

思えるようになりました。

 

時間はかなりかかりましたが。

 

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12歳のときの息子(特別支援学校時代)

 

なぜそれを受け入れるまで

かなりの時間がかかったのだろうか?

 

それは治るという希望があったから。

 

ですが、根本には

私たちの社会全体の価値観そのものの影響を

大きく受けているのだと思います。

 

これはよくない、不幸という価値観。

これはいい、正常という価値観。

 

もちろんそのことが悪いわけではありませんが、

知らず知らずのうちに、

刷り込まれた価値観の中で生きていて、

そのことが逆に生きづらさを

生んでいるのかもしれません。

 

今となっては、

息子のことを不幸と思い、

落ち込む体験をしたからこそ、

いろんな価値観を受け入れることが

できるようになったと思っています。

 

いや、むしろ、

息子がなんの障がいもなく

普通に生活していたとしたら、

今のような考え方はしていないだろうし、

私のものの見方や人生を変えてくれた息子には

ほんとうに感謝です。

 

そしてそれ以上に私の生き方を変えてくれる

大きな要素が息子にはありました。

 

続く……。

 

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